2010年09月10日

「縁を生かす」 その一

   

      ~ナニワの名物社長の涙と感動の物語~




日本一のお好み焼き専門店「千房(チボー)」の社長の講演を、9月6日(月)福岡商工会議所で聞くことができました。


まさしく泣いたり笑ったり、感動したり励まされたりと、とても充実した2時間でした。


社会教育家として青少年の教育に力を入れておられる中井社長が、


涙ながらに読み上げられた言葉の件(くだり)が、偶然にもその日の新聞に載っていました。


それは人間学を学ぶ月刊誌「月刊致知」2005年12月号に掲載された文章でした。



「縁を生かす」 その一





     「縁を生かす」



その先生が五年生の担任になった時、一人、服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいた。


中間記録に先生は少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。





ある時、少年の一年生からの記録が目に留まった。

「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。勉強もよくでき、将来が楽しみ」とある。

間違いだ。他の子の記録に違いない。先生はそう思った。




二年生になると、「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻する」と書かれていた。





三年生では「母親の病気が悪くなり、疲れていて、教室で居眠りする」





三年生の後半の記録には「母親が死亡。希望を失い、悲しんでいる」とあり、





四年生になると「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子どもに暴力をふるう」

先生の胸に激しい痛みが走った。





ダメと決めつけていた子が突然、深い悲しみを生き抜いている生身の人間として自分の前に

立ち現れてきたのだ。


先生にとって目を開かれた瞬間であった。





放課後、先生は少年に声をかけた。


「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない? 

 分からないところは教えてあげるから」




少年は初めて笑顔を見せた。




それから毎日、少年は自分の机で予習復習を熱心に続けた。

授業で初めて手をあげた時、先生に大きな喜びがわき起こった。



少年は自信を持ち始めていた。           



 (その二へ続く)





私たち、㈲リード・クリエーションの名刺の裏には
Our creative ideas and passion shall lead you to a successful expression of your dreams
私たちの独創的な発想と情熱はあなたをあなたの夢を成功へと導くものとします。(直訳)
と書かれています。






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Posted by リード at 10:03│Comments(2)セミナー
この記事へのコメント
カイアさん

恥ずかしながら僕も自分の感情まかせで

言葉を発してた時がありました。

やっと今は自分を客観的に見て

物事や人をいろんな角度で見ることができるようになったと思います。

きっかけは25歳の時ミーティングの中で聞いた

当時の社長の「人の痛みを知れ!」でした。

簡単な言葉ですけど5年後10年後にその言葉の深さがわかってきました。

その二を楽しみにしてます。
Posted by ゆうじシェフ at 2010年09月10日 10:32
ゆうじシェフ、読んでくれてありがとうございます。

期待に応えて(その二)を早めにアップします。

そういえばあのケーキ、「ソワニエ」に掲載されたんですか?
Posted by カイア at 2010年09月10日 17:36
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